タイトル:ぷらり、ね。
製作:星屑べーかりー 様
ここ最近、テストプレイ参加報告以外でフリゲ紹介の記事を書いてませんでした。
プレイして面白いと思った作品はあるのですが、その面白さを伝える文才が無いことも痛感していたのが原因。
そもそもこのブログの閲覧数が少なくて、良作を広めるための役に立たないのも理由ですが……。
というわけで、今回紹介するのは星屑べーかりー 様製作 「ぷらり、ね。」。
製作ツールはRPGツクールVXAce、難易度低めでストーリー重視の中編RPGです。
本編の一部台詞や戦闘時にボイスが入っているのが特徴。
プレイ時間は4時間程度です。
以下、ネタバレのない紹介。
かわいい画風のキャラ画像
このご時世、ゲームのキャラのイラストがかわいいのは半ば当たり前のことになっていますが……。
今作の立ち絵は他のゲームとは一線を画く、絵本のようなほのぼのとした画風。
立ち絵や顔グラの他、新エリアに行くと表示される一枚絵も可愛いです。
上図は本作の登場人物の一人、からあげせんせい。異常実体の影響で唐揚げに見える博士ではないです
唐揚げの魅力を広めるために唐揚げの被り物をしている人で、ゲーム内ではアイテムや装備を売っている方。
からあげかわいい。
また、マップの方も可愛らしい雰囲気になっています。
拠点となる星屑の街・ダンジョンとなる夢世界、共に可愛らしく絵本のような雰囲気のマップが多いです。
スクリーンショットを貼ってもいいのですが、本作のマップは動く演出が多く、スクリーンショットでは魅力が伝わりにくいのが難点。
興味がある方は実際にプレイして、その魅力を体感してもらいたいです。
にぎやかでやさしい戦闘
戦闘はRPGツクールVXAceのデフォ戦ベース。
システム面の特徴は「
戦闘中のボイス」と「
戦闘時の追加キー入力による追加効果」。
戦闘中のボイスですが、これが結構しゃべる。
こちらが行動した時や敵から攻撃を受けたときにしゃべるため、戦闘中はにぎやかな感じになります。
かといってうるさいというほどでもなく、作風と相まって心地よいにぎやかさ。
また、戦闘時のボイス以外の効果音も独特で、世界観の演出に一役買っています。
敵の通常攻撃のポコッとした音はどこかコミカルで、敵を倒した時の効果音は思わず吹き出してしまいました。
戦闘時の追加キー入力による追加効果ですが、これは通常攻撃や一部スキルの使用後にキー入力が表示されるため、入力に成功すると追加効果が出るというもの。
表示時間は短く、また間違ったキーを押すと一発で終了するため少し厳しめ。
ただし、戦闘難易度は低めなので追加効果に頼らずとも問題ないと思います。
むしろ追加キー入力を必要としない全体攻撃の方が使い勝手が良いのが……。
今作は戦闘難易度は低めで、特に敵の通常攻撃はかなり弱い。
主人公のマニの初期HPは50、最終的には300程度まで成長しますが、敵の通常攻撃のダメージは終始
2程度。
一部の敵やボスは特殊な攻撃をしてくるため油断は禁物ですが、マップ内各所に回復アイテムが置いてある他、回復技が使えるキャラが多いため難易度は低いです。
その為、追加効果によるダメージに頼らずとも、時間はかかりますが勝つことは可能。
豊富な補助技を含めて、「そこまでしなくても勝てる」のが欠点といえば欠点。
製作関連の人におススメのストーリー
テーマとしては「創作」「表現」と考えていいでしょう。
その内容は製作者の信念にも通じる……はず。
ストーリー後半は創作関連の闇と言える部分がストーリーの主軸になるのですが……これ以上はネタバレになるため自粛。
いつものことですが、ネタバレにならないようにストーリーの魅力を語るのってかなり難しいですね……。
その上で、筆者はどちらかというと黒幕側の思想に共感したために、なんとも紹介を書きにくい状況。
「実力が無くても創作物を公開してもいいし、そのまま続けてもいいんだ」と思う製作者なら、今作後半のストーリーに勇気づけられるかもしれません。
総評
おススメ。特に製作関連の趣味をしている人はかなりおススメです。
プレイ時間は少し長めですが、難易度も低くサクサク進むため、その意味でもおススメです。
その一方、RPGに難易度や歯ごたえを求める方には少々物足りなく感じるかもしれません。