タイトル:えくれあちゃんのおうち
製作:
ととと 様
DL:
こちら
注意事項:
12歳以上対象・
無修正版ふりーむ!掲載拒否
※本記事の内容は、旧いろいろレビューから転載したものです。
世の中には、何らかの原因で公開できなかった作品がある。
その原因は様々だが、そのような「曰く付きの作品」はしばしマニアの間で話題となる。
今回は、そんなフリーゲームを紹介してみる。
本作品は無修正版がふりーむ!にて掲載拒否となった後、修正版が公開されたという経緯を持つ。
その修正版が公開される少し前に、無修正版が作者twitterにて公開された。
このふりーむ!の公開審査基準だが、余程のことが無い限り引っかかることは(まず)無い。
実際、下にある最速ファンタジーのような著作権的に問題のある作品が掲載されていたり、
他にも問題のあると思われる作品は少なくない。
実のところ、性器や性行為の直接描写でもない限り問題ないと思われるが、
この点については筆者は詳しいことはよく把握できていないため割愛。
ともあれ、よほどのことが無い限りまず起こりえない「ふりーむ!掲載拒否」となった今作。
twitterでこの情報を見たとき、何が原因だったのか興味を持った。
そして実際に無修正版が公開され、DLしてプレイした結果……。
開始10秒でなんとなくわかる掲載拒否の理由。
開始30秒でしっかりとわかる掲載拒否の理由。
10分程度でクリアした後、私はこの作品に対してどういう感想を持てばいいのかわからなかった。
本作のストーリーは「主人公の女の子の家に化け物が出たので退治する」というもの。
基本的には画面の気になる箇所をクリックしていき先に進んでいくという、脱出ゲーなどに近いシステムを持つ。
場所移動が少しわかりにくいなどの点はあるが、素直にプレイしていけばクリア自体はそう難しい物ではない。
ただし、途中でドロップアウトしなければ、の話であるが。
本作の特長の一つに、他に類を見ない直接的描写を含むグロテスクなグラフィックが挙げられる。
タイトル画面こそ可愛らしいイラストではあるが、それはあくまでも仮の姿。
一般にホラーゲームでのグロ描写はドット絵やイラスト程度である(それでも十分に怖い物はあるが)。
だが、本作では作者(と思われる人物)の腕などを含む実写加工をベースにしている。
無論、あくまで加工した写真であり、作者本人は無事である(と思われる)のだが、それでも非常に精神的に来る物となっている。
また、テキストの方も何気なく残虐な発言をしていたりと、なかなか精神的に来る出来。
その文体はゲーム内だけならず、説明書まで徹底しており、尚更作者と登場人物を重ね合わせてしまう。
思わず作者の精神状態を疑ってしまうが、作者のtwitterを見た限り特に問題が無いようなのでご安心を。
尚、上記の描写は無修正版の物である。
ふりーむ!にて公開されている修正版の方は、問題となる描写がカットされているためそこまで怖いものではない。
ただし、その分本作の魅力も損なわれており、
また削除されたストーリーの補完も無いため、ストーリーに不明瞭な箇所が生じている。
過激かつ残虐な描写が多いことは承知の上で、プレイするなら無修正版の方をおススメする。