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【フリゲ紹介】Teufel Teich~嗟嘆の湖~研修編

2016/08/27 20:38

タイトル:Teufel Teich~嗟嘆の湖~研修編
製作:サークル マジェスティ 様
注意事項:12歳以上対象

本作は選択肢等の分岐の無い、ノベルゲームである。
本作はメインシナリオとおまけ内のTIPSから構成されている。
メインシナリオはプロローグと複数のチャプターから成り、ある章を読み終えると次の章が解禁される、という方式である。
TIPSは回想編と資料編に分かれており、こちらもメインシナリオを読み進めていくと解禁。
前述の通り、分岐は無いため時間さえあれば全ての文章を読むのはそう難しくはない。
プレイ時間は読む速度にもよるが、メインシナリオの各章が1時間程度、TIPSの回想編が各30分程度。
資料編はまちまち。
総合でのプレイ時間は詳しく計測していないが、10時間程度である。


【メインシナリオあらすじ】
大企業である(株)第弐製薬に入社し、新人研修会に参加することになった主人公の佐藤ら6人。
研修場所の所在地・研修内容ともに明かされるまま、山間部の湖畔にある研修場所に着く。
そこで第弐製薬営業刷新部の部長にして研修の担当者である堀江の元、研修を行うことになった。
そして研修一日目の夜、この地で行われる研修内容とその目的が告げられた。
その研修内容は、余りにも受け入れがたい内容であった……。

【TIPSについて】
表面上はあくまでおまけという扱いのTIPSだが、こちらも本編同様、作品を理解するにあたって重要な箇所である。
基本的にメインシナリオを進めるとそのキャラの回想編が解禁され、それを読むと内容に応じて資料編が解禁される(一部例外有り)。

回想編は基本的に各キャラクターの前日譚となっており、いずれも止馬駅(しば-)周辺が舞台となっている。
各キャラの回想編は微妙にリンクしており、キャラ同士の意外なつながりを発見できる。
世間は狭いというか、ご都合主義的というか、それくらい裏では密接している。
また、何気なく登場していたキャラが実はメインシナリオでも登場するあの人だった、ということも多い。
こちらは本編程は重くなく、むしろコミカルなストーリーが多い。

最後に資料編だが、こちらは回想編に登場した人物が語り口というかメイン。
内容は結構バラエティに富んでいる。
2ch風の掲示板だったりメタ発言だったりヤンデレと、意外とカオス。
無論、第弐製薬及び各キャラのことを知るうえで重要な情報も多いのだが……。

【まとめ】
フリー・同人・商用問わず、現代日本(に近い世界観)を舞台にしたゲームは学園物が多い。
そんな中、新社会人がメインで、かつ新人研修を舞台にした本作は新鮮味があった。
また、登場人物も個性が強いキャラが多く、その点も楽しめた。
そして最大の魅力は中毒性というか毒の強い物語なのだが……。
これまで何度も書いた通り、それをここで書くと本作の魅力が半減しかねない。
筆者としては、次の段落以降を読まずに本作をDLすることを勧める。

【ブログ転載のあとがき】
レビュー公開から早3年、未だに後編というか完結編は出ず……。
最後まで公開された暁には改めてレビューしたいんですけどね……。
というかレビューの文量多いよ……一応アーカイブとして残すけどこんなの誰が読むのさ。

以下、ネタバレを含む紹介。


【メインシナリオあらすじ】
「諸君に課す研修……それは”殺し合い”をしてもらうこ・と☆」
研修の担当者である堀江は「第弐製薬は表向きには普通の製薬会社として名を馳せている影で、武器・麻薬の密輸を始めスパイや殺し屋の派遣等の裏事業を行っており、それによって本業の薬品開発に資金を投じて大企業に至る」と説明。
新入社員である佐藤らはこの殺し合いによってさらに篩にかけ、生き残った者を修了者とみなしこの会社の裏稼業(堀江曰くエンジン部)として配属されるらしい。
流石に本気ではないと思いつつも動揺する参加者の中、「そんなジョーク、アングレイトですよぉ?」と口にした細田。
その直後、堀江の拳銃によって殺される細田。
この研修が冗談では無く、本物だということを知る参加者。
果たして、この殺し合いに生き残るのは誰か、そしてその後どうなるのか……。

【本作の魅力】
本作を簡単にまとめれば、「嫌な予感しかしないのに何故か読み進めたくなる」、これに尽きる。
特に面白いというか、読み進めてしまったシーンを挙げれば、本来研修に参加したくないはずである研修生同士での戦闘(?)シーン。
研修内容に賛成できないことは分かりつつも、心の底からは信用しきれていない仲間。
疑心暗鬼からの仲間の豹変、そして半ば正当防衛ともいえる返り討ち、そして自身もまた豹変し、人殺しになる様。
そして素に戻ってから気づく過ち、悔恨。
狂気に近い感情の中、殺人に至る様子を私はただ茫然と、( ゚ д ゚ )←このような顔で読み続けてしまった。

……と、このように重いシーンもある反面、ギャルゲー染みた比較的明るい展開や気休め程度のギャグシーンがあるのも事実。
むしろ清涼剤として有効に活用できる。
特にキャラが犠牲になった章を読み終えると出現する回想編は、それまでの鬱屈した雰囲気を一転させるような内容なので、プレイ後に気分を引きずらずに済む、かもしれない。
無論、ネガティブな雰囲気を引きずるのも自由ではあるが。

【余談】
本作をプレイして最後まで残った謎をいくつか書き連ねる。
もしかしたら作中で示されているのに読み飛ばした箇所があるかもしれないし、制作中らしい続編で明らかにされるかもしれない。
ともかく、どう考えてもネタバレでしかない上にレビューとは関係ないため、クリア後に読むことを推奨。
・研修生達の豹変の原因
 主人公・四ツ木さん共に過去に殺人行為またはそれに類する行為を行った?フラッシュバック?
 また、「資料編-王子充の報告書」内にて、水元に対し「例の薬物」と称する薬物を投与していることが判明している。
 この「例の薬物」が他の研修生にも投与されており、その影響で豹変→殺人行為に至った?
・水元の言う「みっきー」の正体
 堀江に殺される直前に「今すぐみっきーのいる場所に行く」→みっきーは故人?イマジナリーフレンド?
・研修の真の目的
 エンディングの時点では全員が死亡→「例の薬物」の臨床実験後の殺処分が目的?
 ただしエンディング自体夢オチなのでどうとも言えないが……。
・第弐製薬の雇用体制
 ここ数年、裏稼業部の採用者はいない?
 というか企業の規模に対して新卒採用者が6人は少なすぎるのでは?→他に雇用枠があると考えれば自然か
・回想編の異常なまでに狭い世間
 裏で第弐製薬が手をまわしている?
 あるいは単なる偶然?ご都合主義?


HPの方も出来れば思い出してください。

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