タイトル:
Teufel Teich~嗟嘆の湖~研修編
製作:サークル
マジェスティ 様
注意事項:
12歳以上対象
本作は選択肢等の分岐の無い、ノベルゲームである。
本作はメインシナリオとおまけ内のTIPSから構成されている。
メインシナリオはプロローグと複数のチャプターから成り、ある章を読み終えると次の章が解禁される、という方式である。
TIPSは回想編と資料編に分かれており、こちらもメインシナリオを読み進めていくと解禁。
前述の通り、分岐は無いため時間さえあれば全ての文章を読むのはそう難しくはない。
プレイ時間は読む速度にもよるが、メインシナリオの各章が1時間程度、TIPSの回想編が各30分程度。
資料編はまちまち。
総合でのプレイ時間は詳しく計測していないが、10時間程度である。
【メインシナリオあらすじ】
大企業である(株)第弐製薬に入社し、新人研修会に参加することになった主人公の佐藤ら6人。
研修場所の所在地・研修内容ともに明かされるまま、山間部の湖畔にある研修場所に着く。
そこで第弐製薬営業刷新部の部長にして研修の担当者である堀江の元、研修を行うことになった。
そして研修一日目の夜、この地で行われる研修内容とその目的が告げられた。
その研修内容は、余りにも受け入れがたい内容であった……。
【TIPSについて】
表面上はあくまでおまけという扱いのTIPSだが、こちらも本編同様、作品を理解するにあたって重要な箇所である。
基本的にメインシナリオを進めると
そのキャラの回想編が解禁され、それを読むと内容に応じて資料編が解禁される(一部例外有り)。
回想編は基本的に各キャラクターの前日譚となっており、いずれも止馬駅(しば-)周辺が舞台となっている。
各キャラの回想編は微妙にリンクしており、キャラ同士の意外なつながりを発見できる。
世間は狭いというか、ご都合主義的というか、それくらい裏では密接している。
また、何気なく登場していたキャラが実はメインシナリオでも登場するあの人だった、ということも多い。
こちらは本編程は重くなく、むしろコミカルなストーリーが多い。
最後に資料編だが、こちらは回想編に登場した人物が語り口というかメイン。
内容は結構バラエティに富んでいる。
2ch風の掲示板だったりメタ発言だったりヤンデレと、意外とカオス。
無論、第弐製薬及び各キャラのことを知るうえで重要な情報も多いのだが……。
【まとめ】
フリー・同人・商用問わず、現代日本(に近い世界観)を舞台にしたゲームは学園物が多い。
そんな中、新社会人がメインで、かつ新人研修を舞台にした本作は新鮮味があった。
また、登場人物も個性が強いキャラが多く、その点も楽しめた。
そして最大の魅力は中毒性というか毒の強い物語なのだが……。
これまで何度も書いた通り、それをここで書くと本作の魅力が半減しかねない。
筆者としては、次の段落以降を読まずに本作をDLすることを勧める。
【ブログ転載のあとがき】
レビュー公開から早3年、未だに後編というか完結編は出ず……。
最後まで公開された暁には改めてレビューしたいんですけどね……。
というかレビューの文量多いよ……一応アーカイブとして残すけどこんなの誰が読むのさ。
以下、ネタバレを含む紹介。